(PWS4 IIS4 IIS5)
Append — コレクションにオブジェクトを追加します。コレクションが Fields である場合、コレクションにオブジェクトが追加される前に、新規 Field オブジェクトが作成されることがあります。
構文
fields.Append Name, Type, DefinedSize, Attrib, FieldValue
パラメータ
fields |
Fields コレクションを指定します。 |
object |
追加するオブジェクトを表すオブジェクト変数を指定します。 |
Name |
新規 Field オブジェクトの名前を含む文字列型 (String) の値を指定します。fields に含まれるほかのオブジェクトとは異なる名前にする必要があります。 |
Type |
新規フィールドのデータ型を DataTypeEnum 値で指定します。既定値は adEmpty です。adIDispatch、adIUnknown、および adVariant の各データ型は、ADO ではサポートされていません。したがって、Recordset に新規フィールドを追加するときに、これらのデータ型を使用することはできません。 |
DefinedSize |
省略可能です。新規フィールドの指定サイズを文字数またはバイト数で表す長整数型 (Long) の値を指定します。このパラメータの既定値は、Type によって決まります。DefinedSize が 255 バイトを超えるフィールドは、可変長列として扱われます (既定の DefinedSize は指定されません)。 |
Attrib |
省略可能です。新規フィールドの属性を FieldAttributeEnum 値で指定します。既定値は adFldDefault です。値を指定しない場合は、Type に基づいた属性が設定されます。 |
FieldValue |
省略可能です。新規フィールドの値を表すバリアント型 (Variant) の値を指定します。値を指定しない場合は、Null 値が設定されます。 |
説明
Parameters コレクションにオブジェクトを追加する前に、Parameter オブジェクトの Type プロパティを設定する必要があります。可変長データ型を選択した場合は、Size プロパティを 0 より大きい値に設定することも必要です。
パラメータを指定することにより、ストアド プロシージャまたはパラメータクエリの使用時に、プロバイダの呼び出しを最小限に抑えてパフォーマンスを向上させることができます。そのためには、呼び出すストアドプロシージャまたはパラメータ クエリに関するパラメータのプロパティを把握している必要があります。
CreateParameter メソッドを使って適切なプロパティ設定を持つ Parameter オブジェクトを作成し、Append メソッドを使ってそれらを Parameters コレクションに追加します。こうすれば、プロバイダを呼び出してパラメータ情報を取り出さなくても、パラメータ値を設定して返すことができます。パラメータ情報を提供しないプロバイダに書き込む場合にパラメータを使用するには、CreateParameter メソッドを使って手動で Parameters コレクションを作成する必要があります。
レコードの場合
開いている Record の Fields コレクションで Append メソッドを呼び出しても、実行時エラーは発生しません。新規フィールドは、Record オブジェクトの Fields コレクションに追加されます。ただし、Recordset からの Record の場合、Recordset オブジェクトの Fields コレクションに新規フィールドは追加されません。
存在しないフィールドを作成して Fields コレクションに追加することができます。このためには、コレクションに既に存在しているフィールドの場合と同じように、フィールドオブジェクトに値を指定します。この指定によって、その Field オブジェクトの作成と追加が自動的に実行されます。
Record オブジェクトの Fields コレクションに Field を追加した後は、Fields コレクションの Update メソッドを呼び出して変更を保存してください。