Write

(PWS4 IIS4 IIS5)
Write — 現在の HTTP 出力に変数を文字列として書き込みます。

Response.Write variant

パラメータ
variant 書き込むデータです。
このパラメータには、文字、文字列、および整数値を含む、Visual Basic Scripting Edition のバリアント型 (Variant) がサポートしているすべてのデータ型を指定できます。この値に “%>” の文字の組み合わせを含めることはできません。%> を指定する場合はエスケープ シーケンス “%\>” を使用します。Web サーバーは、スクリプトの処理時にエスケープ シーケンスを変換します。

説明

Write メソッドは、指定された文字列を現在の HTTP 出力に書き込みます。

次の 2 つの例は、Response.Write メソッドを使用して出力をクライアントに送信します。

例1.Writeの例

1
2
I just want to say <% Response.Write "Hello World." %>
Your name is: <% Response.Write Request.Form("name") %>

例2.Writeの例

次の例は、HTML タグを Web ページの出力に追加します。Write メソッドが返す文字列には “%>” という文字の組み合わせを含めることができないため、エスケープ シーケンス “%\>” を代わりに使用しています。

1
<% Response.Write "<table WIDTH = 100%\>" %>

上の例からは、次の出力が得られます。

1
<table WIDTH = 100%>

BinaryWrite も参照ください。


Redirect

(PWS4 IIS4 IIS5)
Redirect — ブラウザにリダイレクト メッセージを送信し、ブラウザが別の URL に接続するようにします。

Response.Redirect URL

パラメータ
URL ブラウザのリダイレクト先を指定する URL です。

説明

Redirect メソッドは、ブラウザが別の URL への接続を試みるようにします。

ページ内で明示的に設定されている応答本文のコンテンツはすべて無視されますが、このページで設定されたほかの HTTP ヘッダーはクライアントに送信され、リダイレクト先の URL がリンクとして含まれる自動応答本文が生成されます。Redirect メソッドは次の明示的なヘッダーを送信します (URL はメソッドに渡された値です)。

HTTP 1.0 302 Object Moved
Location URL

例1.Redirectの例

次の例は、ユーザーをこのページにリダイレクトします。

1
<% Response.Redirect ("http://asp.verygoodtown.com/2009/08/redirect") %>

Flush

(PWS4 IIS4 IIS5)
Flush — バッファに格納されている出力を直ちに送信します。

Response.Flush

説明

Flush メソッドは、バッファに格納されている出力を直ちに送信します。Response.Buffer に TRUE が設定されていない場合、このメソッドを呼び出すとランタイム エラーが発生します。

Flush メソッドを ASP ページ上で呼び出した場合、サーバーはそのページのキープアライブ要求よりもこのメソッドの方を優先します。


End

(PWS4 IIS4 IIS5)
End — .asp ファイルの処理を中止し、現在までの処理結果を返します。

Response.End

説明

End メソッドは、Web サーバーがスクリプトの処理を停止して現在までの処理結果を返すようにします。ファイルの残りのコンテンツは処理されません。

Response.Buffer が TRUE に設定されている状態で Response.End を呼び出すと、バッファがフラッシュされます。出力をユーザーに返さない場合は、Response.Clear を先に呼び出します。

例1.Endの例

1
2
3
4
<%
  Response.Clear
  Response.End
%>

Buffer、Clear も参照ください。


Clear

(PWS4 IIS4 IIS5)
Clear — バッファに格納されている HTML 出力を消去します。

Response.Clear

説明

Clear メソッドは、バッファに格納されている HTML 出力を消去します。ただし、Clear メソッドが消去するのは応答の本体だけで、応答ヘッダーは消去しません。このメソッドを使用して、エラーを処理することができます。 Response.Buffer が TRUE に設定されていない場合は、このメソッドを呼び出すとランタイム エラーが発生します。

End、Flush も参照ください。


BinaryWrite

(PWS4 IIS4 IIS5)
BinaryWrite — 指定した情報を、文字セットを変換せずに現在の HTTP 出力に書き込みます。

Response.BinaryWrite data

パラメータ
data HTTP 出力に書き込むデータです。
このパラメータの型は、VT_ARRAY | VT_UI1 タイプになります。
これは、符号なし 1 バイト文字の可変配列です。

説明

BinaryWrite メソッドは、文字変換を行わずに、指定された情報を現在の HTTP 出力に書き込みます。このメソッドは、カスタム アプリケーションで必要なバイナリ データなど、文字列以外の情報を書き込む場合に便利です。

バイト配列を生成するオブジェクトを扱う場合は、次の BinaryWrite を呼び出して、バイト データをカスタム アプリケーションに送信することができます。

例1.BinaryWriteの例

1
2
3
4
5
<%
  Set objBinaryGen = Server.CreateObject("MyComponents.BinaryGenerator")
  vntPicture = objBinaryGen.MakePicture
  Response.BinaryWrite vntPicture
%>

Write も参照ください。


AppendToLog

(PWS4 IIS4 IIS5)
AppendToLog — この要求の Web サーバー ログ エントリの終端に文字列を追加します。

Response.AppendToLog string

パラメータ
string ログ ファイルに追加するテキストです。
ログのフィールドはカンマで区切られているため、この文字列にカンマ (,) を含めることはできません。

説明

AppendToLog メソッドは、この要求のための Web サーバー ログ エントリの終端に文字列を追加します。このメソッドは、スクリプトの 1 セクション内から何回でも呼び出すことができます。メソッドを呼び出すたびに、指定された文字列が既存のエントリの終端に追加されます。

ログ ファイルに指定した文字列が記録されるようにするには、記録を取るサイトの [拡張プロパティ] プロパティ シートの [URI クエリ] を選択します。W3C 拡張ログの構成方法の詳細については、「W3C 拡張形式のログ収集をカスタマイズする」を参照してください。

例1.AppendToLogの例

次の例は、ログ ファイルにテキスト “content updated” を追加します。

1
<% Response.AppendToLog "content updated" %>

AddHeader

(PWS4 IIS4 IIS5)
AddHeader — HTML ヘッダー name を value に設定します。

Response.AddHeader name,value

パラメータ
name 新しいヘッダー変数の名前です。
Value 新しいヘッダー変数に格納される初期値です。

説明

AddHeader メソッドは、指定された値を持つ HTML ヘッダーを追加します。このメソッドは、常に新しい HTTP ヘッダーを応答に追加します。同じ名前の既存のヘッダーは置き換えません。いったん追加されたヘッダーは削除できません。
Response オブジェクトの別のメソッドで同じ機能が実現できる場合は、そのメソッドを使用するようにしてください。

名前があいまいになるのを避けるために、name にはアンダスコア (_) 文字を含めないでください。ServerVariables コレクションは、ヘッダー名の中のアンダスコアをダッシュ記号として解釈します。たとえば、次のスクリプトでは、サーバーは MY-HEADER という名前のヘッダーを探します。
<% Request.ServerVariables("HTTP_MY_HEADER") %>
HTTP プロトコルではコンテンツの前にヘッダーをすべて送信する必要があるため、通常、ASP スクリプトが出力を生成する前に、送信されるすべてのヘッダーを変更する必要があります。IIS 4.0 の場合は、出力 (HTML コードや Write メソッドによって生成される出力) をクライアントに送信する前にスクリプトで AddHeader を呼び出す必要があります。
ただし、IIS 5.0 の場合は、(メタベース プロパティ AspBufferingOn によって有効にされた) 応答のバッファ処理が既定でオンになっています。次に AddHeader メソッドを呼び出します。AddHeader メソッドは、Flush を呼び出す前であれば、任意の場所で呼び出すことができます。
以上のスクリプトの例を次の .asp ファイルに示します。

例1.AddHeaderの例

1
2
3
4
5
6
<html>
Here's some text on your Web page.
<% Response.AddHeader "WARNING", "Error Message Text" %>
<% Response.Flush %>
<% Response.Write("some string") %>
</html>

この例では、ページは既定でバッファに格納されているため、ASP ページ上のスクリプトがすべて処理されるか、または Flush メソッドが呼び出されるまで、サーバーはクライアントに出力を送信しません。出力をバッファする場合は、Flush を呼び出す前であればスクリプト内の任意の場所に AddHeader の呼び出しを記述できます。上の例で AddHeader を Flush の後で呼び出した場合は、ランタイム エラーが発生します。
この方法を使用すると、WWW-Authenticate ヘッダーなどで、同じヘッダーの複数のコピーを値を変えて送信することができます。

次の例は、AddHeader メソッドを使用して、クライアントが基本認証を使用するように要求します。

1
<% Response.Addheader "WWW-Authenticate", "BASIC" %>

注 上のスクリプトは、使用する認証をクライアント ブラウザに通知するだけです。Web アプリケーションでこのスクリプトを使用する場合は、Web サーバーで基本認証が有効になっていることを確認してください。

Flush、Write、Buffer も参照ください。


Status

(PWS4 IIS4 IIS5)
Status — サーバーから返されるステータス行の値です。

Response.Status = StatusDescription

パラメータ  
StatusDescription ステータス コードを示す 3 桁の数値とそのコードの簡単な説明からなる文字列です。
たとえば、”310 Move Permanently” という文字列になります。

説明

Status プロパティは、サーバーから返されるステータス行の値を指定します。ステータス値は HTTP 仕様書で定義されています。

このプロパティは、サーバーから返されるステータス行を修正する場合に使用します。

例1.Statusの例

次の例は、応答のステータスを設定します。

1
<% Response.Status = "401 Unauthorized" %>

Secure

(PWS4 IIS4 IIS5)
Secure — SSL使用時のみクッキーを送信します。

Response.Cookies( cookie )[( key ).Secure

パラメータ
Cookie クッキー名
key クッキーのサブキー

説明

SSL送信時のみクッキーを送信するように指定します。TrueまたはFalseをセットでき、TrueをセットするとSSLを使用してサーバーに接続しているときのみクッキーを送信します。

Cookiesコレクション も参照ください。