(PWS4 IIS4 IIS5)
Open — バイナリ データまたはテキスト データのストリームを操作する Stream オブジェクトを開きます。
構文
Stream.Open Source, Mode, OpenOptions, UserName, Password
パラメータ
- Stream
- Streamオブジェクトを指定します。
- Stream
- 省略可能です。Stream のデータ ソースを示すバリアント型 (Variant) の値を指定します。Source には、電子メールシステムやファイル システムのような、ツリー構造の既存ノードを指す絶対 URL の文字列を指定することもできます。URL を指定する場合は、”URL=scheme://server/folder” のように、URL キーワードを使用する必要があります。また、Source に既に開いている Record オブジェクトへの参照を指定し、その Record に関連付けられた既定のストリームを開くこともできます。Source を指定しない場合、Stream のインスタンスが生成されて開かれ、既定では、基になるソースは関連付けられません。
- Mode
- 省略可能です。結果の Stream のアクセス モード (読み取り/書き込み、読み取り専用など) を ConnectModeEnum 値で指定します。既定値は adModeUnknown です。アクセス モードの詳細については、Mode プロパティを参照してください。Mode を指定しない場合は、ソース オブジェクトのアクセス モードが継承されます。たとえば、ソース Record が読み取り専用モードで開かれている場合、既定では、その Stream も読み取り専用モードで開かれます。
- OpenOptions
- 省略可能です。StreamOpenOptionsEnum 値を指定します。既定値は adOpenStreamUnspecified です。
- UserName
- 省略可能です。Stream オブジェクトへのアクセス権が設定されている場合、アクセス権を持つユーザー ID を含む、文字列型 (String) の値を指定します。
- Password
- 省略可能です。Stream オブジェクトにアクセスするためのパスワードを含む文字列型 (String) の値を指定します。
説明
Source パラメータに Record オブジェクトを指定する場合、その Record オブジェクトへのアクセスは既に有効になっているので、UserID パラメータおよび Password パラメータは使用されません。同様に、Record オブジェクトの Mode が Stream オブジェクトに転送されます。Source を指定しない場合、開かれた Stream にはデータが含まれず、Size はゼロ (0) になります。この Stream を閉じたときに、そこに書き込まれたデータが失われないようにするには、その Stream を、CopyTo メソッドまたは SaveToFile メソッドを使って保存するか、メモリの別の場所に保存します。
OpenOptions に adOpenStreamFromRecord を指定すると、Source パラメータの内容が、既に開かれている Record オブジェクトとして識別されます。既定動作では、Source は、ファイルなどのツリー構造のノードを直接指定する URL として処理されます。そのため、このノードに関連付けられた既定ストリームが開かれます。
Stream が開かれていないときは、その Stream のすべての読み取り専用プロパティを取得することができます。Stream が非同期で開かれている場合、後に続くすべての操作 (State プロパティおよびその他の読み取り専用プロパティのチェックを除く) は、Open 操作が終了するまでブロックされます。
ここで説明したオプション以外にも、Source を指定しないことにより、基になるソースとの関連付けを行わずにメモリ内で Stream オブジェクトのインスタンスを作成する方法もあります。Write メソッドまたは WriteText メソッドを使用してバイナリデータまたはテキスト データを Stream に書き込んだり、LoadFromFile メソッドを使用してファイルからデータを読み込むことにより、ストリームに動的にデータを追加することができます。