Close

(PWS4 IIS4 IIS5)
Close — 開いているオブジェクトおよびそれに従属するすべてのオブジェクトを閉じます。

構文

Stream.Close

パラメータ

Stream
Streamオブジェクトを指定します。

戻り値

値を返しません。

説明

Close メソッドを使って、Connection オブジェクト、Record オブジェクト、Recordset オブジェクト、または Stream オブジェクトを閉じ、関連するすべてのシステムリソースを解放します。オブジェクトを閉じてもメモリからは削除されず、プロパティ設定を変更してもう一度開くことができます。メモリからオブジェクトを完全に削除するには、オブジェクトを閉じて、オブジェクト変数を Nothing (Visual Basic の場合) に設定します。

Close メソッドを使って Recordset オブジェクト、Record オブジェクト、または Stream オブジェクトを閉じると、関連するデータと、そのデータに対するこのオブジェクトからの排他アクセスがすべて解放されます。その後で Open メソッドを呼び出して、同じ属性または更新された属性を持つオブジェクトを再度開くことができます。

Recordset オブジェクトが閉じているときに、開いているカーソルを必要とするメソッドを呼び出すと、エラーが発生します。

即時更新モードで編集しているときに Close メソッドを呼び出すと、エラーが発生します。この場合は、先に Update メソッドまたは CancelUpdate メソッドを呼び出してください。バッチ更新モードの実行中に Recordset オブジェクトを閉じると、最後に UpdateBatch メソッドを実行した後に行われた変更がすべて失われます。

Clone メソッドを使って開いている Recordset オブジェクトのコピーを作成した場合、元のオブジェクトまたはクローンを閉じてもほかのコピーには影響しません。


Cancel

(PWS4 IIS4 IIS5)
Cancel — 非同期メソッド呼び出しのうち、保留中のものの実行をキャンセルします。

構文

Stream.Cancel

パラメータ

Stream
Streamオブジェクトを指定します。

戻り値

値を返しません。

説明

Cancel メソッドを使って、非同期メソッド (Open) の呼び出しの実行を中止します。


Type

(PWS4 IIS4 IIS5)
Type — Stream (バイナリまたはテキスト) 内のデータの種類を示します。

構文

Stream.Type

パラメータ

Stream
Streamオブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

Stream オブジェクトに格納されたデータの種類を表す StreamTypeEnum の値を設定します。また、値の取得も可能です。既定値は adTypeText です。バイナリ データの場合は、Type を指定しないと書き込めません。

説明

Type プロパティは、現在の位置が Stream の先頭 (Position が 0) の場合のみ、読み取り/書き込み可能であり、その他の位置の場合は、読み取り専用になります。

その Stream の読み取りと書き込みに使用するメソッドは、Type プロパティによって決まります。テキスト Streams では、ReadText と WriteText を使用します。バイナリ型の Streams では、Read と Write を使用します。


State

(PWS4 IIS4 IIS5)
State — 対象になるすべてのオブジェクトについて、そのオブジェクトが開いているか、または閉じているかを示します。
非同期メソッドを実行している対象の全オブジェクトについて、そのオブジェクトが現在、接続、実行、取得のどの状態であるかを示します。

構造

Stream.State

パラメータ

Stream
Streamオブジェクトを指定します。

戻り値

ObjectStateEnum 値となる長整数型 (Long) の値を返します。既定値は adStateClosed です。

説明

State プロパティを使えば、オブジェクトの現在の状態をいつでも調べることができます。

オブジェクトの State プロパティの値は組み合わせることができます。たとえば、ステートメントが実行中のときは、プロパティの値は adStateOpen と adStateExecuting の組み合わせになります。

State プロパティは読み取り専用です。


Size

(PWS4 IIS4 IIS5)
Size — ストリームのサイズをバイト数で示します。

構文

Stream.Size

パラメータ

Stream
Streamオブジェクトを指定します。

戻り値

ストリーム サイズをバイト数で表す長整数型 (Long) の値を返します。既定値はそのストリームのサイズです。ストリーム サイズが不明の場合は -1 です。

説明

Size は、開いている Stream オブジェクトにのみ使用することができます。

注意 システム リソースによる制限を除けば、Stream オブジェクトに格納できるバイト数に制限はありません。長整数型 (Long) の値で表現できるバイト数以上のバイト数を Stream に格納すると、Size は切り捨てられ、Stream の正確なサイズではなくなります。


Position

(PWS4 IIS4 IIS5)
Position — Stream オブジェクト内の現在の位置を示します。

構文

Stream.Position

パラメータ

Stream
Streamオブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

ストリームの先頭から現在の位置までのオフセットを示す長整数型 (Long) の値を、バイト単位で設定します。また、値の取得も可能です。既定値は、ストリームの最初のバイトを表す 0 です。

説明

カレントの位置は、ストリームの末尾を超えて移動できます。ストリームの末尾を超えてカレントの位置を指定すると、Stream オブジェクトの Size もそれに応じて拡張されます。こうして追加される新しいバイトは、すべて Null になります。

注意 Position の単位は常にバイトです。マルチバイト文字セットを使うテキストストリームでは、すべての文字が同じバイト数である文字セットを使う場合、Position は文字数 -1 に 1 文字のバイト数を乗じた値です。たとえば、2 バイト文字セットの場合、最初の文字は、位置 0、2 番目の文字は、位置 2、3 番目の文字は、位置 4 のように続きます。

Stream の現在の位置は負の数では変更できません。Position には正の数しか使えません。

読み取り専用 Stream オブジェクトの場合、Position を Stream の Size より大きく設定するとエラーになります。これによって Stream のサイズや Stream の内容が変更されることはありません。ただし、Position の値が意味のない値になるので、このような操作はしないでください。


Mode

(PWS4 IIS4 IIS5)
Mode — Stream オブジェクトで使用可能なデータ変更権限を示します。

構文

stream.Mode

パラメータ

stream
Streamオブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

ConnectModeEnum の値を設定します。また、値の取得も可能です。Connection の既定値は adModeUnknown です。Record オブジェクトの既定値は adModeRead です。基になるソースに関連付けられている Stream (URL により、ソース、または Record の既定 Stream として開かれたもの) の既定値は、adModeRead です。基になるソースに関連付けられていない (メモリ内でインスタンス作成された) Stream の既定値は、adModeUnknown です。

説明

現在の接続でプロバイダが使用しているアクセス権は、Mode プロパティを使って設定または取得します。Mode プロパティは、Connection オブジェクトが閉じている場合のみ設定できます。

Stream オブジェクトでは、アクセス モードを指定しない場合、Stream オブジェクトを開くときに使うソースのモードが継承されます。たとえば、Record オブジェクトから Stream を開くと、既定では Record と同じモードで開きます。

このプロパティは、オブジェクトが閉じているときは読み取り/書き込み可能になり、オブジェクトが開いているときは読み取り専用になります。

RDS での使用 クライアント側の Connection オブジェクトで使う場合、Mode プロパティは adModeUnknown にのみ設定できます。


LineSeparator

(PWS4 IIS4 IIS5)
LineSeparator — テキスト Stream オブジェクトの行区切り文字として使用するバイナリ文字を示します。

構文

stream.LineSeparator

パラメータ

stream
Streamオブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

Stream で使う行区切り文字を示す LineSeparatorsEnum 値を設定します。また、値の取得も可能です。既定は adCRLF です。

説明

LineSeparator は、テキスト Stream の内容を読み取るときに行の解釈に使います。行は、SkipLine メソッドで読み飛ばすこともできます。

LineSeparator は、文字列型の Stream オブジェクト (Type が adTypeText) だけに使用します。Type が adTypeBinary の場合、このプロパティは無視されます。


EOS

(PWS4 IIS4 IIS5)
EOS — 現在の位置がストリームの末尾にあるかどうかを示します。

構文

stream.EOS

パラメータ

stream
Streamオブジェクトを指定します。

戻り値

現在位置がストリームの終端の場合に TRUE、それ以外の場合は、FALSE を返します。

説明

現在の位置がストリームの末尾かどうかを示すブール型 (Boolean) の値を返します。ストリームにバイトがなくなると EOS は True を返し、現在の位置の後にもバイトがあると False を返します。

ストリーム位置の末尾を設定するには、SetEOS メソッドを使用します。現在の位置を確認するには、Position プロパティを使用します。


Charset

(PWS4 IIS4 IIS5)
Charset — テキスト Stream の内容を変換する先の文字セットを示します。

構文

stream.Charset

パラメータ

stream
Streamオブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

Stream の内容を変換する先の文字セットを指定する文字列型 (String) の値を設定します。また、値の取得も可能です。既定値は “Unicode” です。利用できる値は、インターネット文字セット文字列としてインターフェイスで渡すことのできる通常の文字列です (“iso-8859-1″、”Windows-1252” など)。システムが認識できる文字セット文字列の一覧については、Windows レジストリの HKEY_CLASSES_ROOT\MIME\Database\Charset のサブキーを参照してください。

説明

テキスト Stream オブジェクトでは、テキスト データは Unicode で保存されます。Charset プロパティは、Stream から読み取られるデータを指定文字セットに変換します。同様に、指定文字セットで Stream に書き込まれるデータは、Unicode に変換されて Stream オブジェクトに格納されます。

開かれた Stream の場合、現在の Position が Stream の先頭 (0) にないと、Charset は設定できません。

Charset は、文字列型の Stream オブジェクト (Type が adTypeText) だけで使用します。Type が adTypeBinary の場合、このプロパティは無視されます。