BinaryWrite

(PWS4 IIS4 IIS5)
BinaryWrite — 指定した情報を、文字セットを変換せずに現在の HTTP 出力に書き込みます。

Response.BinaryWrite data

パラメータ
data HTTP 出力に書き込むデータです。
このパラメータの型は、VT_ARRAY | VT_UI1 タイプになります。
これは、符号なし 1 バイト文字の可変配列です。

説明

BinaryWrite メソッドは、文字変換を行わずに、指定された情報を現在の HTTP 出力に書き込みます。このメソッドは、カスタム アプリケーションで必要なバイナリ データなど、文字列以外の情報を書き込む場合に便利です。

バイト配列を生成するオブジェクトを扱う場合は、次の BinaryWrite を呼び出して、バイト データをカスタム アプリケーションに送信することができます。

例1.BinaryWriteの例

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<%
  Set objBinaryGen = Server.CreateObject("MyComponents.BinaryGenerator")
  vntPicture = objBinaryGen.MakePicture
  Response.BinaryWrite vntPicture
%>

Write も参照ください。


AppendToLog

(PWS4 IIS4 IIS5)
AppendToLog — この要求の Web サーバー ログ エントリの終端に文字列を追加します。

Response.AppendToLog string

パラメータ
string ログ ファイルに追加するテキストです。
ログのフィールドはカンマで区切られているため、この文字列にカンマ (,) を含めることはできません。

説明

AppendToLog メソッドは、この要求のための Web サーバー ログ エントリの終端に文字列を追加します。このメソッドは、スクリプトの 1 セクション内から何回でも呼び出すことができます。メソッドを呼び出すたびに、指定された文字列が既存のエントリの終端に追加されます。

ログ ファイルに指定した文字列が記録されるようにするには、記録を取るサイトの [拡張プロパティ] プロパティ シートの [URI クエリ] を選択します。W3C 拡張ログの構成方法の詳細については、「W3C 拡張形式のログ収集をカスタマイズする」を参照してください。

例1.AppendToLogの例

次の例は、ログ ファイルにテキスト “content updated” を追加します。

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<% Response.AppendToLog "content updated" %>

AddHeader

(PWS4 IIS4 IIS5)
AddHeader — HTML ヘッダー name を value に設定します。

Response.AddHeader name,value

パラメータ
name 新しいヘッダー変数の名前です。
Value 新しいヘッダー変数に格納される初期値です。

説明

AddHeader メソッドは、指定された値を持つ HTML ヘッダーを追加します。このメソッドは、常に新しい HTTP ヘッダーを応答に追加します。同じ名前の既存のヘッダーは置き換えません。いったん追加されたヘッダーは削除できません。
Response オブジェクトの別のメソッドで同じ機能が実現できる場合は、そのメソッドを使用するようにしてください。

名前があいまいになるのを避けるために、name にはアンダスコア (_) 文字を含めないでください。ServerVariables コレクションは、ヘッダー名の中のアンダスコアをダッシュ記号として解釈します。たとえば、次のスクリプトでは、サーバーは MY-HEADER という名前のヘッダーを探します。
<% Request.ServerVariables("HTTP_MY_HEADER") %>
HTTP プロトコルではコンテンツの前にヘッダーをすべて送信する必要があるため、通常、ASP スクリプトが出力を生成する前に、送信されるすべてのヘッダーを変更する必要があります。IIS 4.0 の場合は、出力 (HTML コードや Write メソッドによって生成される出力) をクライアントに送信する前にスクリプトで AddHeader を呼び出す必要があります。
ただし、IIS 5.0 の場合は、(メタベース プロパティ AspBufferingOn によって有効にされた) 応答のバッファ処理が既定でオンになっています。次に AddHeader メソッドを呼び出します。AddHeader メソッドは、Flush を呼び出す前であれば、任意の場所で呼び出すことができます。
以上のスクリプトの例を次の .asp ファイルに示します。

例1.AddHeaderの例

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<html>
Here's some text on your Web page.
<% Response.AddHeader "WARNING", "Error Message Text" %>
<% Response.Flush %>
<% Response.Write("some string") %>
</html>

この例では、ページは既定でバッファに格納されているため、ASP ページ上のスクリプトがすべて処理されるか、または Flush メソッドが呼び出されるまで、サーバーはクライアントに出力を送信しません。出力をバッファする場合は、Flush を呼び出す前であればスクリプト内の任意の場所に AddHeader の呼び出しを記述できます。上の例で AddHeader を Flush の後で呼び出した場合は、ランタイム エラーが発生します。
この方法を使用すると、WWW-Authenticate ヘッダーなどで、同じヘッダーの複数のコピーを値を変えて送信することができます。

次の例は、AddHeader メソッドを使用して、クライアントが基本認証を使用するように要求します。

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<% Response.Addheader "WWW-Authenticate", "BASIC" %>

注 上のスクリプトは、使用する認証をクライアント ブラウザに通知するだけです。Web アプリケーションでこのスクリプトを使用する場合は、Web サーバーで基本認証が有効になっていることを確認してください。

Flush、Write、Buffer も参照ください。


Status

(PWS4 IIS4 IIS5)
Status — サーバーから返されるステータス行の値です。

Response.Status = StatusDescription

パラメータ  
StatusDescription ステータス コードを示す 3 桁の数値とそのコードの簡単な説明からなる文字列です。
たとえば、”310 Move Permanently” という文字列になります。

説明

Status プロパティは、サーバーから返されるステータス行の値を指定します。ステータス値は HTTP 仕様書で定義されています。

このプロパティは、サーバーから返されるステータス行を修正する場合に使用します。

例1.Statusの例

次の例は、応答のステータスを設定します。

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<% Response.Status = "401 Unauthorized" %>

Secure

(PWS4 IIS4 IIS5)
Secure — SSL使用時のみクッキーを送信します。

Response.Cookies( cookie )[( key ).Secure

パラメータ
Cookie クッキー名
key クッキーのサブキー

説明

SSL送信時のみクッキーを送信するように指定します。TrueまたはFalseをセットでき、TrueをセットするとSSLを使用してサーバーに接続しているときのみクッキーを送信します。

Cookiesコレクション も参照ください。


PICS

(PWS4 IIS4 IIS5)
PICS — PICS 内容規制を示す pics-label 応答ヘッダーの値を設定します。

Response.PICS( PICSLabel )
PICSLabel:適切に書式設定された PICS ラベルを表す文字列です。PICSLabel に指定した値は、応答ヘッダーの pics-label に追加されます。

説明

PICS プロパティは、pics-label 応答ヘッダーに値を追加します。

例1.PICSの例

.asp ファイルに次のように記述したとします。

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<%
  Dim wkpic
  wkpic = "(PICS-1.1 <http://www.rsac.org/ratingv01.html>" & _
  "labels on " & chr(34) & "1997.01.05T08:15-0500" & chr(34) & _
  " until" & chr(34) & "1999.12.31T23:59-0000" & chr(34) & _
  " ratings (v 0 s 0 l 0 n 0))"
Response.PICS(wkpic)
%>

この場合、次のヘッダーが追加されます。

PICS-label:(PICS-1.1 labels on “1997.01.05T08:15-0500” until “1999.12.31T23:59-0000” ratings (v 0 s 0 l 0 n 0))

PICS プロパティは、指定した文字列が有効な PICS ラベルかどうかにかかわらず、任意の文字列をヘッダーに挿入します。
Response.PICS を含むタグが同じページ内に複数存在する場合、各インスタンスは直前の Response.PICS で設定した PICS ラベルを置換します。結果として、PICS ラベルは、ページの一番最後の Response.PICS インスタンスに指定した値で設定されます。
PICS ラベルには引用符が含まれているので、各引用符を ” & chr(34) & “で置換する必要があります。


Path

(PWS4 IIS4 IIS5)
Path — クッキーを送信するパスを指定。

Response.Cookies( cookie )[( key ).Path

パラメータ
Cookie クッキー名
key クッキーのサブキー

説明

書き込み専用です。指定した場合、cookie はこのパスへの要求だけに送られます。この属性が設定されていない場合は、アプリケーション パスが使われます。
また、パスは仮想パスで指定するようにします。

Cookiesコレクション も参照ください。


IsClientConnected

(PWS4 IIS4 IIS5)
IsClientConnected — クライアントがサーバーから切断しているかどうかを示します。

Response.IsClientConnected( )

説明

IsClientConnected プロパティは、クライアントがサーバーから切断されているかどうかを示します。このプロパティは、読み取り専用です。

このプロパティを使用すると、クライアントがサーバーから切断されている場合の動作をより細かく制御できます。たとえば、クライアントが要求を送信してからサーバーが応答するまでに長い時間が経過している場合は、スクリプトの処理を続行する前に、クライアントが接続されているかどうかを確認すると便利な場合があります。

例1.IsClientConnectedの例

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<%
  'Check to see if the client is connected.
  If Not Response.IsClientConnected Then
    'Get the sessionid to send to the shutdown function.
    Shutdownid = Session.SessionID
  'Perform shutdown processing.
    Shutdown(Shutdownid)
  End If
%>

HasKeys

(PWS4 IIS4 IIS5)
HasKeys — cookie にキーが含まれているかどうかを返す。

Response.Cookies( cookie ).HasKeys

パラメータ  
Cookie

クッキー名

説明

読み取り専用です。cookie にキーが含まれているかどうかを指定します。

例1.HasKeysの例

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<% Response.Cookies("Cookies").Domain = "TEST" %>
<% Response.Cookies("Cookies").HasKeys %>

Cookiesコレクション も参照ください。


ExpiresAbsolute

(PWS4 IIS4 IIS5)
ExpiresAbsolute — ブラウザ上にキャッシュされるページの有効期限が切れる日時を指定します。

Request.ExpiresAbsolute[= [date] [time]]

パラメータ  
date ページの有効期限が切れる日付を指定します。Expires ヘッダーで送信される値は、RFC-1123 の日付形式に準拠します。
time ページの有効期限が切れる時刻を指定します。この値は、Expires ヘッダーが送信される前に GMT に変換されます。

説明

ExpiresAbsolute プロパティは、ブラウザにキャッシュされているページの有効期限が切れる日付と時刻を指定します。ユーザーがこの日付と時刻までに同じページに戻ってきた場合は、キャッシュされているページが表示されます。時刻が指定されていない場合は、指定日付の午前 0 時にページキャッシュが無効になります。日付が指定されていない場合は、スクリプトが実行された日の指定時刻にページ キャッシュが無効になります。

同じページでこのプロパティを複数回設定した場合は、有効期限が最も早く切れる日付または時刻が適用されます。

例1.ExpiresAbsoluteの例

次の例は、2001 年 5 月 31 日午後 1 時 30 分 15 秒にページのキャッシュが無効になるように指定します。

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<% Response.ExpiresAbsolute=#May 31,2001 13:30:15# %>

Expires も参照ください。