ObjectContextオブジェクト

ObjectContext オブジェクトは、ASP ページ内のスクリプトによって開始された、コンポーネント サービスが管理するトランザクションをコミットまたは中止します。
ASP に @TRANSACTION ディレクティブが含まれている場合、そのページは 1 つのトランザクション内で実行され、トランザクションが完全に終了するかまたは失敗するまで、ページの処理は完了しません。

ObjectContext は、COM の ObjectContext オブジェクトのメソッドのうち、2 つのメソッドを実装しています。SetAbort メソッドは、トランザクションを明示的に中止します。この場合、コンポーネントサービスは、トランザクションの第 1 フェーズに関与したリソースに対する更新が行われないようにします。トランザクションが中止されると、そのスクリプトの OnTransactionAbort イベントが処理されます。
SetComplete メソッドの呼び出しは、必ずしもトランザクションの完了を意味するものではありません。トランザクションが完了するのは、スクリプトから呼び出されたトラザクション コンポーネントのすべてが SetComplete を呼び出した後です。ほとんどの場合、スクリプトの中で SetComplete を呼び出す必要はありません。これは、SetAbort を呼び出すことなく処理が終了したスクリプトは正常に完了したと見なされるためです。
ObjectContext は、SetAbort と SetComplete 以外のメソッドも公開しています。ただし、これらのメソッドは ASP スクリプトでは利用できません。スクリプトから呼び出されたコンポーネントでは、これらのメソッドを利用できます。

* SetAbort
* SetComplete
* OnTransactionAbort
* OnTransactionCommit