(PWS4 IIS4 IIS5)
Type — Type プロパティは Field オブジェクトのデータ型を返します。読み取り専用。
構文
objField.Type
パラメータ
object | Fields オブジェクトを指定します。 |
---|
戻り値
Field のデータ型を表すイント型 (Integer) の値を返します。
説明
Type プロパティは、Field オブジェクトのデータ型を持ち、Value プロパティに設定可能な値の有効範囲を決定します。フィールドを作成する前に Fields コレクションの Add メソッドで Class パラメータを指定すると、Type プロパティが設定されます。後から Type プロパティを変更することはできません。
有効なデータ型は次の表のとおりです。
型 | 説明 | 10 進数値 | OLE バリアント 型 | MAPI プロパティ タイプ |
---|---|---|---|---|
vbArray | 複数値型 | 8192 | VT_ARRAY | PT_MV_FLAG |
vbBlob | バイナリ (形式は不明) | 65 | VT_BLOB | PT_BINARY |
vbBoolean | ブール | 11 | VT_BOOL | PT_BOOLEAN |
vbCurrency | 8 バイト整数 (小数点以下 4 桁の固定小数点) | 6 | VT_CY | PT_CURRENCY |
vbDataObject | データ オブジェクト | 13 | VT_UNKNOWN | PT_OBJECT |
vbDate | 8 バイト実数 (日付は整数日、時刻は小数部) | 7 | VT_DATE | PT_APPTIME |
vbDouble | 8 バイト実数(浮動小数点) | 5 | VT_R8 | PT_DOUBLE PT_R8 |
vbEmpty | 未初期化済み | 0 | VT_DEREF | PT_UNSPECIFIED |
vbInteger | 2 バイト整数 | 2 | VT_I2 | PT_I2PT_SHORT |
vbLong | 4 バイト整数 | 3 | VT_I4 | PT_I4PT_LONG |
vbNull | ヌル値 (無効なデータ) | 1 | VT_NULL | PT_NULL |
vbSingle | 4 バイト実数 (浮動小数点) | 4 | VT_R4 | PT_FLOATPT_R4 |
vbString | 文字列 | 8 | VT_BSTR | PT_TSTRING |
vbVariant | バリアント (未知の型のオブジェクト) | 12 | PT_UNSPECIFIED |
現在のバージョンの CDO では、vbNull と vbDataObject 型はサポートされていません。Class パラメータに vbEmpty が指定された場合、Add メソッドは新しいフィールドの値からデータ型を取得するので、 プロパティの値に vbEmpty 型が入ることはありません。
vbArray 型は、vbArray + vbString というように必ずほかの型と組み合わせて使われなければなりません。配列全体が同じ型である必要があります。vbArray を含む型では、単一の演算子で比較などの操作を行うことはできません。
複数値フィールドを配列と組み合わせて使う場合は、適切なデータ型で配列を宣言する必要があります。複数値フィールドにはさまざまなデータ型の配列を代入可能ですが、必ず vbVariant の配列を返すので、フィールド値を設定するか取得するかによってデータ型は異なります。