Item

(PWS4 IIS4 IIS5)
Item — コレクションの特定のメンバをその名前またはインデックスで示します。

構文

Set object = collection.Item( Index )

パラメータ

Index コレクション内のオブジェクト名またはインデックスと評価されるバリアント型 (Variant) の値を指定します。

戻り値

オブジェクトへの参照を返します。

説明

コレクション内の特定のオブジェクトを返すには、Item プロパティを使います。コレクション内で Item が Index 引数に対応するオブジェクトを見つけられない場合、エラーが発生します。また、コレクションの中には名前付きオブジェクトをサポートしていないものもあります。このようなコレクションでは、その序数参照を使う必要があります。

Item プロパティはすべてのコレクションの既定プロパティなので、次のいずれの構文形式でも同じ結果が得られます。

1
2
collection.Item (Index)
collection (Index)

Delete

(PWS4 IIS4 IIS5)
Delete — Parameters コレクションからオブジェクトを削除します。

構文

Parameters.Delete Index

パラメータ

Index 削除するオブジェクトの名前、またはコレクション内の位置 (インデックス) を含む文字列型 (String) の値を指定します。

説明

コレクションで Delete メソッドを使用すると、コレクションからオブジェクトの 1 つを削除することができます。このメソッドは、Command オブジェクトの Parameters コレクションでのみ使用できます。Delete メソッドを呼び出す際には Parameter オブジェクトの Name プロパティか、コレクションインデックスを使う必要があります。これは、オブジェクト変数が有効な引数ではないためです。


Append

(PWS4 IIS4 IIS5)
Append — コレクションにオブジェクトを追加します。コレクションが Fields である場合、コレクションにオブジェクトが追加される前に、新規 Field オブジェクトが作成されることがあります。

構文

fields.Append Name, Type, DefinedSize, Attrib, FieldValue

パラメータ

fields Fields コレクションを指定します。
object 追加するオブジェクトを表すオブジェクト変数を指定します。
Name 新規 Field オブジェクトの名前を含む文字列型 (String) の値を指定します。fields に含まれるほかのオブジェクトとは異なる名前にする必要があります。
Type 新規フィールドのデータ型を DataTypeEnum 値で指定します。既定値は adEmpty です。adIDispatch、adIUnknown、および adVariant の各データ型は、ADO ではサポートされていません。したがって、Recordset に新規フィールドを追加するときに、これらのデータ型を使用することはできません。
DefinedSize 省略可能です。新規フィールドの指定サイズを文字数またはバイト数で表す長整数型 (Long) の値を指定します。このパラメータの既定値は、Type によって決まります。DefinedSize が 255 バイトを超えるフィールドは、可変長列として扱われます (既定の DefinedSize は指定されません)。
Attrib 省略可能です。新規フィールドの属性を FieldAttributeEnum 値で指定します。既定値は adFldDefault です。値を指定しない場合は、Type に基づいた属性が設定されます。
FieldValue 省略可能です。新規フィールドの値を表すバリアント型 (Variant) の値を指定します。値を指定しない場合は、Null 値が設定されます。

説明

Parameters コレクションにオブジェクトを追加する前に、Parameter オブジェクトの Type プロパティを設定する必要があります。可変長データ型を選択した場合は、Size プロパティを 0 より大きい値に設定することも必要です。

パラメータを指定することにより、ストアド プロシージャまたはパラメータクエリの使用時に、プロバイダの呼び出しを最小限に抑えてパフォーマンスを向上させることができます。そのためには、呼び出すストアドプロシージャまたはパラメータ クエリに関するパラメータのプロパティを把握している必要があります。

CreateParameter メソッドを使って適切なプロパティ設定を持つ Parameter オブジェクトを作成し、Append メソッドを使ってそれらを Parameters コレクションに追加します。こうすれば、プロバイダを呼び出してパラメータ情報を取り出さなくても、パラメータ値を設定して返すことができます。パラメータ情報を提供しないプロバイダに書き込む場合にパラメータを使用するには、CreateParameter メソッドを使って手動で Parameters コレクションを作成する必要があります。

レコードの場合

開いている Record の Fields コレクションで Append メソッドを呼び出しても、実行時エラーは発生しません。新規フィールドは、Record オブジェクトの Fields コレクションに追加されます。ただし、Recordset からの Record の場合、Recordset オブジェクトの Fields コレクションに新規フィールドは追加されません。

存在しないフィールドを作成して Fields コレクションに追加することができます。このためには、コレクションに既に存在しているフィールドの場合と同じように、フィールドオブジェクトに値を指定します。この指定によって、その Field オブジェクトの作成と追加が自動的に実行されます。

Record オブジェクトの Fields コレクションに Field を追加した後は、Fields コレクションの Update メソッドを呼び出して変更を保存してください。


Count

(PWS4 IIS4 IIS5)
Count — コレクション内のオブジェクト数を示します。

構文

object.Count

パラメータ

object Parameters コレクションを指定します。

戻り値

長整数型 (Long) の値を返します。

説明

Count プロパティは、コレクション内のオブジェクトの数を調べるために使います。

コレクションのメンバは 0 から順に番号が割り当てられるため、ループを使う場合は常に 0 から始めて、Count プロパティより 1 小さい値で終わらせる必要があります。Microsoft Visual Basic を使っていて、ループ内で Count プロパティをチェックせずにコレクションのメンバを指定するには、For Each…Next コマンドを使います。

Count プロパティが 0 の場合、コレクションにはオブジェクトが含まれていないことを意味します。


Parametersコレクション

パラメータ クエリまたはストアド プロシージャに基づく、Command オブジェクトに関連付けられたパラメータまたは引数を表します。

* Count
* Append
* Delete
* Item
* Refresh


AppendChunk

(PWS4 IIS4 IIS5)
AppendChunk — 大きなサイズの文字列または Parameter オブジェクトにデータを追加します。

構文

object.AppendChunk Data

パラメータ

object Field オブジェクトまたは Parameter オブジェクトを指定します。
Data オブジェクトに追加するデータを含むバリアント型 (Variant) のデータを指定します。

説明

AppendChunk メソッドを使って、Field オブジェクトまたは Parameter オブジェクトに長バイナリまたは文字データを格納します。システムのメモリに制限がある場合、AppendChunk メソッドを使うと、長い値をいくつかのセグメントに分けて操作できます。

Parameter オブジェクトの Attributes プロパティで adFldLong ビットが True (1) に設定されている場合、その Parameter オブジェクトに AppendChunk メソッドを使用することができます。

Parameter オブジェクトで AppendChunk メソッドを最初に呼び出したときは、パラメータの既存データに上書きしてデータが書き込まれます。Parameter オブジェクトで AppendChunk メソッドを続けて呼び出したときは、既存のパラメータ データに追加されます。AppendChunk メソッドの呼び出しで Null 値を渡すと、すべてのパラメータ データが破棄されます。


Value

(PWS4 IIS4 IIS5)
Value — Parameter オブジェクトに割り当てられた値を示します。

構文

object.Value

パラメータ

object Parameter オブジェクを指定します。

設定値と戻り値

オブジェクトの値を表すバリアント型 (Variant) の値を設定します。また、値の取得も可能です。既定値は、Type プロパティの設定によって異なります。

説明

Parameter オブジェクトでパラメータ値を設定または取得するときは、Value プロパティを使います。Value プロパティは、状況に応じて読み取り/書き込み可能になったり、読み取り専用になります。詳細については、関連するオブジェクトのトピックを参照してください。

ADO では、Value プロパティを使って長バイナリ型 (Long Binary) データを設定したり、返すことができます。

注意 Parameter オブジェクトの場合、ADO は、プロバイダから一度だけ Value プロパティを読み取ります。コマンドに Value プロパティが空の Parameter があり、そのコマンドから Recordset を作成する場合は、Value プロパティを取得する前に必ず Recordset を閉じてください。そうしないと、プロバイダによっては Value プロパティが空になり、正しい値が設定されないことがあります。


Type

(PWS4 IIS4 IIS5)
Type — Parameter オブジェクト、Field オブジェクト、または Property オブジェクトの操作の種類またはデータ型を示します。

構文

object.Type

パラメータ

object Parameter オブジェクを指定します。

設定値と戻り値

DataTypeEnum 値を設定します。また、値の取得も可能です。

説明

Parameter オブジェクトでは、Type プロパティは読み取り/書き込み可能です。


Size

(PWS4 IIS4 IIS5)
Size — Parameter オブジェクトの最大サイズをバイト数または文字数で示します。

構文

object.Size

パラメータ

object Parameter オブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

Parameter オブジェクトの最大サイズをバイト数または文字数で示す、長整数型 (Long) の値を設定します。また、値の取得も可能です。

説明

Parameter オブジェクトの Value プロパティに対して書き取り/読み取り可能な値の最大値を調べるには、Size プロパティを使います。

Parameter オブジェクトで可変長データ型 (たとえば adVarChar などのすべての文字列型 (String)) を指定した場合、Parameters コレクションにそれを追加する前にオブジェクトの Size プロパティを設定する必要があります。この設定が行われていない場合は、エラーが発生します。

Command オブジェクトの Parameters コレクションに既に Parameter オブジェクトが追加されている場合、そのデータ型を可変長データ型に変更するためには、Command オブジェクトを実行する前に Parameter オブジェクトの Size プロパティを設定する必要があります。この設定が行われていない場合は、エラーが発生します。

Refresh メソッドを実行してプロバイダからパラメータ情報を取得したときに、1 つ以上の可変長データ型の Parameter オブジェクトが返された場合、パラメータサイズの上限を基にメモリがパラメータに割り当てられます。実行時にこの操作が行われると、エラーが発生します。エラーを避けるには、コマンドの実行前に、これらのパラメータの Size プロパティを明示的に設定しておきます。

Size プロパティは読み取り/書き込み可能です。


Precision

(PWS4 IIS4 IIS5)
Precision — Parameter オブジェクトの数値型 (Numeric) の精度を示します。

構文

object.Precision

パラメータ

object Parameter オブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

値を表す場合の最大桁数を示すバイト型 (Byte) の値を設定します。また、値の取得も可能です。

説明

数値型の Parameter オブジェクトで使用される数値の最大桁数を指定するには、Precision プロパティを使います。

Parameter オブジェクトでは、値は読み取り/書き込み可能です。