NumericScale

(PWS4 IIS4 IIS5)
NumericScale — Parameter オブジェクトで、数値型 (Numeric) の値の桁数を示します。

構文

object.NumericScale

パラメータ

object Parameter オブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

数値を処理するときの小数点以下の桁数を示す Byte 値を設定します。また、値の取得も可能です。

説明

数値型の Parameter オブジェクトの値の小数点以下の桁数は、NumericScale プロパティを使って指定します。

Parameter オブジェクトでは、NumericScale プロパティは読み取り/書き込み可能になっています。


Name

(PWS4 IIS4 IIS5)
Name — オブジェクトの名前を示します。

構文

object.Name

パラメータ

object Parameter オブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

オブジェクトの名前を示す文字列型 (String) の値を設定します。また、値の取得も可能です。

説明

Parameter オブジェクト名を設定または取得します。

Parameters コレクションに追加されていない Parameter オブジェクトでは、Name プロパティの属性は読み取り/書き込み可能になっています。追加された Parameter オブジェクトとその他のオブジェクトでは、Name プロパティは読み取り専用です。名前はコレクション内で一意でなくてもかまいません。

オブジェクトの Name プロパティは、その序数参照で取得することができ、その後は、その名前で直接オブジェクトを参照できます。たとえば、 rstMain.Properties(20).Name で Updatability を取得すると、次からはこのプロパティを rstMain.Properties(“Updatability”) で参照できます。


Direction

(PWS4 IIS4 IIS5)
Direction — Parameter が、入力パラメータ、出力パラメータ、または入出力両方のパラメータを表しているか、あるいは、ストアド プロシージャからの戻り値であるかを示します。

構文

object.Direction = value

パラメータ

object Parameter オブジェクトを指定します。
value オブジェクトの入出力方向

以下の値が value パラメータ文字列として認識されます

定数 内容
adParamUnKnown 0 パラメータ方向不明
adParamInput 1 入力パラメータ(デフォルト)
adParamOutput 2 出力パラメータ
adParamInputOutput 3 入出力パラメータ
adParamReturnValue 4 戻り値

設定値と戻り値

ParameterDirectionEnum の値を設定します。また、値の取得も可能です。

説明

プロシージャとのパラメータのやり取りの方法を指定するには、Direction プロパティを使います。Direction プロパティは読み取り/書き込み可能になっています。そのため、この情報を返したり、指定できないプロバイダを使用するときでも、パラメータ情報の取得のために ADO がそれ以上プロバイダを呼び出さないようにすることができます。

プロバイダの中には、ストアド プロシージャのパラメータの入出力の方向を確認できないものがあります。この場合は、クエリを実行する前に Direction プロパティを設定します。


Attributes

(PWS4 IIS4 IIS5)
Attributes — オブジェクトの 1 つ以上の特性を示します。

構文

object.Attributes = value

パラメータ

object Parameter オブジェクトを指定します。
value オブジェクトの属性を指定します。

以下の値が value パラメータ文字列として認識されます

定数 内容
adParamSigned 16 符号付きの値を指定
adParamNullable 64 Nullを指定
adParamLong 128 長バイナリ型のデータを指定

設定値と戻り値

長整数型 (Long) の値を設定します。また、値の取得も可能です。

Attributes プロパティは 1 つ以上の FieldAttributeEnum 値の和になります。通常は読み取り専用ですが、Record の Fields コレクションに追加された新規 Field オブジェクトの場合、Field の Value プロパティが指定されていて、データ プロバイダが Fields コレクションの Update メソッドを呼び出して新規 Field の追加に成功した場合に限り、Attributes は読み取り/書き込み可能になります。

説明

Parameter オブジェクトの場合、Attributes プロパティは読み取り/書き込み可能で、その値は 1 つ以上の ParameterAttributesEnum 値の和になります。既定値は adParamSigned です。

Property オブジェクトの場合、Attributes プロパティは読み取り専用で、その値は、1 つ以上の PropertyAttributesEnum 値の和になります。


Parameterオブジェクト

パラメータ クエリまたはストアド プロシージャに基づく、Command オブジェクトに関連付けられたパラメータまたは引数を表します。

* Attributes
* Direction
* Name
* NumericScale
* Precision
* Size
* Type
* Value
* AppendChunk


Count

(PWS4 IIS4 IIS5)
Count — コレクション内のオブジェクト数を示します。

構文

object.Count

パラメータ

object Fields コレクションを指定します。

戻り値

長整数型 (Long) の値を返します。

説明

Count プロパティは、コレクション内のオブジェクトの数を調べるために使います。

コレクションのメンバは 0 から順に番号が割り当てられるため、ループを使う場合は常に 0 から始めて、Count プロパティより 1 小さい値で終わらせる必要があります。Microsoft Visual Basic を使っていて、ループ内で Count プロパティをチェックせずにコレクションのメンバを指定するには、For Each…Next コマンドを使います。

Count プロパティが 0 の場合、コレクションにはオブジェクトが含まれていないことを意味します。


Update

(PWS4 IIS4 IIS5)
Update — Recordset オブジェクトのカレント行、または Record オブジェクトの Fields コレクションに加えた変更を保存します。

構文

recordset.Update Fields, Values
record.Fields.Update

パラメータ

Fields 省略可能です。単一の名前を表すバリアント型 (Variant) の値、あるいは変更するフィールド名または位置を表す値の並びをバリアント型 (Variant) の配列として指定します。
Values 省略可能です。単一の値を表すバリアント型 (Variant) の値、または新規レコードのフィールド値を表すバリアント型 (Variant) の配列を指定します。

説明

Recordsetの場合

Update メソッドを使って、AddNew メソッドの呼び出し以後、または既存のレコードのフィールド値の変更後に行われる、Recordset オブジェクトのカレント レコードへの変更内容を保存します。Recordset オブジェクトは更新をサポートしている必要があります。

フィールド値を設定するには、次のいずれかの操作を行います。

* Field オブジェクトの Value プロパティに値を代入し、Update メソッドを呼び出します。
* Update メソッドの呼び出しで、フィールド名と値を引数として渡します。
* Update メソッドの呼び出しで、フィールド名の配列と値の配列を渡します。

フィールド名の配列と値の配列を使用する場合、両方の配列の要素数が同じである必要があります。また、フィールド名の順序とフィールド値の順序も一致している必要があります。フィールド名とフィールド値の数および順序が一致しない場合は、エラーが発生します。

Recordset オブジェクトがバッチ更新をサポートしている場合、UpdateBatch メソッドを呼び出すまで、1 つまたは複数のレコードに対する複数の変更をローカルにキャッシュできます。カレント レコードの編集中または新規レコードの追加中に UpdateBatch メソッドを呼び出すと、変更を一括してプロバイダに転送する前に、Update メソッドが自動的に呼び出され、カレントレコードの保留中の変更がすべて保存されます。

Update メソッドを呼び出す前に、追加または編集を行っているレコードから移動すると、自動的に Update が呼び出され、変更が保存されます。カレントレコードに加えた変更をキャンセルする場合、または新しく追加したレコードを破棄する場合は、CancelUpdate メソッドを呼び出す必要があります。

Update メソッドを呼び出した後も、カレント レコードはそのままカレント レコードになります。

Unique Table ダイナミック プロパティが設定されていて、Recordset が複数のテーブルに対する JOIN 操作の実行結果である場合、Update メソッドは、複数のテーブルにあるすべての主キーの更新をすることができません。また、Update メソッドは、Unique Table プロパティに指定されたテーブルのフィールドのみを更新することができます。

Recordの場合

Update メソッドは、Record オブジェクトの Fields コレクションに含まれるフィールドの追加、削除、および更新を確定します。

たとえば、Delete メソッドで削除されたフィールドは、直ちに削除フィールドとしてマークされますが、コレクションには残されたままです。これらのフィールドをプロバイダのコレクションから実際に削除するには、Update メソッドを呼び出す必要があります。


Refresh

(PWS4 IIS4 IIS5)
Refresh — コレクションのオブジェクトを更新し、プロバイダから使用可能な、プロバイダに固有のオブジェクトを反映します。

構文

collection.Refresh

パラメータ

collection Fields コレクションを指定します。

戻り値

オブジェクトへの参照を返します。

説明

Refresh メソッドは、どのコレクションから呼び出すかによって異なるタスクを実行します。

Fields コレクションで Refresh メソッドを使用した場合、その結果は表示されません。基になるデータベース構造から変更を取得するには、Requery メソッドを使用する必要があります。Recordset オブジェクトがブックマークをサポートしない場合は、MoveFirst メソッドを使用します。


Item

(PWS4 IIS4 IIS5)
Item — コレクションの特定のメンバをその名前またはインデックスで示します。

構文

Set object = collection.Item( Index )

パラメータ

Index コレクション内のオブジェクト名またはインデックスと評価されるバリアント型 (Variant) の値を指定します。

戻り値

オブジェクトへの参照を返します。

説明

コレクション内の特定のオブジェクトを返すには、Item プロパティを使います。コレクション内で Item が Index 引数に対応するオブジェクトを見つけられない場合、エラーが発生します。また、コレクションの中には名前付きオブジェクトをサポートしていないものもあります。このようなコレクションでは、その序数参照を使う必要があります。

Item プロパティはすべてのコレクションの既定プロパティなので、次のいずれの構文形式でも同じ結果が得られます。

1
2
collection.Item (Index)
collection (Index)

Delete

(PWS4 IIS4 IIS5)
Delete — Update メソッドを呼び出す前に行った、Recordset オブジェクトのカレント行または新規行、または Record オブジェクトの Fields コレクションに加えたすべての変更をキャンセルします。

構文

Fields.Delete Field

パラメータ

Field 削除する Field オブジェクトを示すバリアント型 (Variant) の値を指定します。このパラメータには、Field オブジェクトの名前または Field オブジェクト自体の位置を示す数値を指定できます。

説明

開いている Recordset で Fields.Delete メソッドを呼び出すと、実行時エラーが発生します。