RecordTypeEnum

Record オブジェクトの種類を表します。

定数 説明
adSimpleRecord 0 “単一の” レコード (子ノードがないレコード) を表します。
adCollectionRecord 1 “コレクション” レコード (子ノードがあるレコード) を表します。
adRecordUnknown -1 この Record の型が不明であることを表します。
adStructDoc 2 COM 構造化ドキュメントを表す特殊な “コレクション” レコードを表します。

RecordType

(PWS4 IIS4 IIS5)
RecordType — Record オブジェクトのタイプを示します。

構文

object.RecordType

パラメータ

object Record オブジェクトを指定します。

戻り値

RecordTypeEnum 値を返します。

説明

RecordType プロパティは読み取り専用です。


Mode

(PWS4 IIS4 IIS5)
Mode — Connection オブジェクト、Record オブジェクト、または Stream オブジェクトで使用可能なデータ変更権限を示します。

構文

object.Mode

パラメータ

object Record オブジェクを指定します。

設定値と戻り値

ConnectModeEnum の値を設定します。また、値の取得も可能です。Connection の既定値は adModeUnknown です。Record オブジェクトの既定値は adModeRead です。基になるソースに関連付けられている Stream (URL により、ソース、または Record の既定 Stream として開かれたもの) の既定値は、adModeRead です。基になるソースに関連付けられていない (メモリ内でインスタンス作成された) Stream の既定値は、adModeUnknown です。

説明

現在の接続でプロバイダが使用しているアクセス権は、Mode プロパティを使って設定または取得します。Mode プロパティは、Connection オブジェクトが閉じている場合のみ設定できます。

Stream オブジェクトでは、アクセス モードを指定しない場合、Stream オブジェクトを開くときに使うソースのモードが継承されます。たとえば、Record オブジェクトから Stream を開くと、既定では Record と同じモードで開きます。

このプロパティは、オブジェクトが閉じているときは読み取り/書き込み可能になり、オブジェクトが開いているときは読み取り専用になります。

RDS での使用 クライアント側の Connection オブジェクトで使う場合、Mode プロパティは adModeUnknown にのみ設定できます。


ActiveConnection

(PWS4 IIS4 IIS5)
ActiveConnection — 指定した Command オブジェクト、Recordset オブジェクト、または Record オブジェクトが、現在どの Connection オブジェクトに属するかを示します。

構文

object.ActiveConnection

パラメータ

object Record オブジェクを指定します。

設定値と戻り値

接続が切断された場合は接続定義を格納する文字列型 (String) の値、また、接続が開かれている場合はカレントの Connection オブジェクトを格納したバリアント型 (Variant) の値を設定します。また、値の取得も可能です。既定は Null オブジェクトへの参照です。

説明

Record オブジェクトを閉じるとこのプロパティは読み取り/書き込み可能になり、接続文字列または開かれた Connection オブジェクトに対する参照が格納されます。Record オブジェクトを開くとこのプロパティは読み取り専用になり、開かれた Connection オブジェクトに対する参照が格納されます。

URL から Record オブジェクトを開くと、Connection オブジェクトが無条件で作成されます。既存の開かれた Connection オブジェクトで Record を開くには、Connection オブジェクトをこのプロパティに割り当てるか、Open メソッドを呼び出す際のパラメータとして Connection オブジェクトを使用します。既存の Record や Recordset から開いた Record は、Record オブジェクトや Recordset オブジェクトの Connection オブジェクトに自動的に関連付けられます。


Recordオブジェクト

Recordset の行、またはファイル システム内のディレクトリやファイルを表します。

* ActiveConnection
* Mode
* RecordType
* Source
* State
* Cancel
* Close


Refresh

(PWS4 IIS4 IIS5)
Refresh — コレクションのオブジェクトを更新し、プロバイダから使用可能な、プロバイダに固有のオブジェクトを反映します。

構文

collection.Refresh

パラメータ

collection Properties コレクションを指定します。

戻り値

オブジェクトへの参照を返します。

説明

Refresh メソッドは、どのコレクションから呼び出すかによって異なるタスクを実行します。

オブジェクトの中には、Properties コレクションで Refresh メソッドを使用すると、プロバイダが公開するダイナミックプロパティによって Properties コレクションを更新するものがあります。これらのプロパティは、ADO でサポートされている組み込みプロパティにはない、プロバイダに固有の機能に関する情報を提供します。


Item

(PWS4 IIS4 IIS5)
Item — コレクションの特定のメンバをその名前またはインデックスで示します。

構文

Set object = collection.Item( Index )

パラメータ

Index コレクション内のオブジェクト名またはインデックスと評価されるバリアント型 (Variant) の値を指定します。

戻り値

オブジェクトへの参照を返します。

説明

コレクション内の特定のオブジェクトを返すには、Item プロパティを使います。コレクション内で Item が Index 引数に対応するオブジェクトを見つけられない場合、エラーが発生します。また、コレクションの中には名前付きオブジェクトをサポートしていないものもあります。このようなコレクションでは、その序数参照を使う必要があります。

Item プロパティはすべてのコレクションの既定プロパティなので、次のいずれの構文形式でも同じ結果が得られます。

1
2
collection.Item (Index)
collection (Index)

Count

(PWS4 IIS4 IIS5)
Count — コレクション内のオブジェクト数を示します。

構文

object.Count

パラメータ

object Properties コレクションを指定します。

戻り値

長整数型 (Long) の値を返します。

説明

Count プロパティは、コレクション内のオブジェクトの数を調べるために使います。

コレクションのメンバは 0 から順に番号が割り当てられるため、ループを使う場合は常に 0 から始めて、Count プロパティより 1 小さい値で終わらせる必要があります。Microsoft Visual Basic を使っていて、ループ内で Count プロパティをチェックせずにコレクションのメンバを指定するには、For Each…Next コマンドを使います。

Count プロパティが 0 の場合、コレクションにはオブジェクトが含まれていないことを意味します。


Propertiesオブジェクト

プロバイダで定義される ADO オブジェクトの動的特性を表します。

* Count
* Item
* Refresh


Value

(PWS4 IIS4 IIS5)
Value — Property オブジェクトに割り当てられた値を示します。

構文

object.Value

パラメータ

object Property オブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

オブジェクトの値を表すバリアント型 (Variant) の値を設定します。また、値の取得も可能です。既定値は、Type プロパティの設定によって異なります。

説明

Property オブジェクトでプロパティを設定または取得するときは、Value プロパティを使います。Value プロパティは、状況に応じて読み取り/書き込み可能になったり、読み取り専用になります。詳細については、関連するオブジェクトのトピックを参照してください。

ADO では、Value プロパティを使って長バイナリ型 (Long Binary) データを設定したり、返すことができます。

注意 Parameter オブジェクトの場合、ADO は、プロバイダから一度だけ Value プロパティを読み取ります。コマンドに Value プロパティが空の Parameter があり、そのコマンドから Recordset を作成する場合は、Value プロパティを取得する前に必ず Recordset を閉じてください。そうしないと、プロバイダによっては Value プロパティが空になり、正しい値が設定されないことがあります。