DataTypeEnum

Field、 Parameter、または Property のデータ型を表します。次の表の説明欄のかっこ内に、対応する OLE DB データ型のインジケータを示します。

定数 説明
adArray(ADOX には適用せず。) 0x2000 常に別のデータ型定数と組み合わされ、そのデータ型の配列を示すフラグ値です。
adBigInt 20 8 バイトの符号付き整数を示します (DBTYPE_I8)。
adBinary 128 バイナリ値を示します (DBTYPE_BYTES)。
adBoolean 11 ブール値を示します (DBTYPE_BYTES)。
adBSTR 8 Null で終了する Unicode 文字列を示します (DBTYPE_BSTR)。
adChapter 136 子 行セットの行を識別する 4 バイト チャプタ値を示します (DBTYPE_HCHAPTER)。
adChar 129 文字列値を示します (DBTYPE_STR)。
adCurrency 6 通貨値を示します (DBTYPE_CY)。通貨型は小数点以下 4 桁の固定小数点の数値です。スケールが 10,000 の、8 バイトの符号付き整数で格納します。
adDate 7 日付値を示します (DBTYPE_DATE)。日付型は倍精度浮動小数点数型 (Double) で格納され、整数部分は 1899 年 12 月 30 日からの日数を、分数部分は日数の分数を表します。
adDBDate 133 日付値 (yyyymmdd) を示します (DBTYPE_DBDATE)。
adDBTime 134 時刻値 (hhmmss) を示します (DBTYPE_DBTIME)。
adDBTimeStamp 135 日付/時刻スタンプ (yyyymmddhhmmss および 10 億分の 1 桁までの分数) を示します (DBTYPE_DBTIMESTAMP)。
adDecimal 14 固定精度およびスケールの正確な数値を示します (DBTYPE_DECIMAL)。
adDouble 5 倍精度浮動小数点値を示します (DBTYPE_R8)。
adEmpty 0 値を指定しません (DBTYPE_EMPTY)。
adError 10 32 ビット エラー コードを示します (DBTYPE_ERROR)。
adFileTime 64 1601 年 1 月 1 日からの時間を示す 64 ビット値を 100 ナノ秒単位で示します (DBTYPE_FILETIME)。
adGUID 72 固有のグローバル識別子 (GUID) を示します (DBTYPE_GUID)。
adIDispatch 9 COM オブジェクトの IDispatch インターフェイスへのポインタを示します (DBTYPE_IDISPATCH)。
注意 このデータ型は、現在は ADO ではサポートされていません。使用すると予期しない結果になることがあります。
adInteger 3 4 バイトの符号付き整数を示します (DBTYPE_I4)。
adIUnknown 13 COM オブジェクトの IUnknown インターフェイスへのポインタを示します (DBTYPE_IUNKNOWN)。
注意 このデータ型は、現在は ADO ではサポートしていません。使用すると予期しない結果になることがあります。
adLongVarBinary 205 長バイナリ値を示します (Parameter オブジェクトのみ)。
adLongVarChar 201 長文字列の値を示します (Parameter オブジェクトのみ)。
adLongVarWChar 203 Null で終了する Unicode 文字列値を示します (Parameter オブジェクトのみ)。
adNumeric 131 固定精度およびスケールの正確な数値を示します (DBTYPE_NUMERIC)。
adPropVariant 138 オートメーション PROPVARIANT を示します (DBTYPE_PROP_VARIANT)。
adSingle 4 単精度浮動小数点値を示します (DBTYPE_R4)。
adSmallInt 2 2 バイトの符号付き整数を示します (DBTYPE_I2)。
adTinyInt 16 1 バイトの符号付き整数を示します (DBTYPE_I1)。
adUnsignedBigInt 21 8 バイトの符号なし整数を示します (DBTYPE_I8)。
adUnsignedInt 19 4 バイトの符号なし整数を示します (DBTYPE_I4)。
adUnsignedSmallInt 18 2 バイトの符号なし整数を示します (DBTYPE_I2)。
adUnsignedTinyInt 17 1 バイトの符号なし整数を示します (DBTYPE_I1)。
adUserDefined 132 ユーザー定義の変数を示します (DBTYPE_UDT)。
adVarBinary 204 バイナリ値を示します (Parameter オブジェクトのみ)。
adVarChar 200 文字列値を示します (Parameter オブジェクトのみ)。
adVariant 12 オートメーション バリアント型 (Variant) を示します (DBTYPE_VARIANT)。
注意 このデータ型は、現在は ADO ではサポートされていません。使用すると予期しない結果になることがあります。
adVarNumeric 139 数値を示します (Parameter オブジェクトのみ)。
adVarWChar 202 Null で終了する Unicode 文字列を示します (Parameter オブジェクトのみ)。
adWChar 130 Null で終了する Unicode 文字列を示します (DBTYPE_WSTR)。

Type

(PWS4 IIS4 IIS5)
Type — Property オブジェクトの操作の種類またはデータ型を示します。

構文

object.Type

パラメータ

object Property オブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

DataTypeEnum 値を設定します。また、値の取得も可能です。

説明

読み取り専用になります。


Name

(PWS4 IIS4 IIS5)
Name — Property オブジェクトの Name プロパティは、Property オブジェクトによって定義されているカスタム プロパティの一意なユーザー割り当ての名前を格納します。

構文

object.Name

パラメータ

object Property オブジェクトを指定します。

戻り値

String


Attributes

(PWS4 IIS4 IIS5)
Attributes — オブジェクトの 1 つ以上の特性を示します。

構文

object.Attributes = value

パラメータ

object Property オブジェクトを指定します。
value オブジェクトの属性

以下の値が value パラメータ文字列として認識されます

定数 内容
adPropNotSupported 0 プロパティをサポートしていない
adPropRequied 1 データソース初期化に指定要
adPropOptional 2 データソース初期化可能
adPropRead 512 プロパティ読取可能
adPropWrite 1024 プロパティ設定可能

設定値と戻り値

長整数型 (Long) の値を設定します。また、値の取得も可能です。

Property オブジェクトの場合、Attributes プロパティは読み取り専用で、その値は、1 つ以上の PropertyAttributesEnum 値の和になります。

説明

Property オブジェクトの場合、Attributes プロパティは読み取り/書き込み可能で、その値は 1 つ以上の ParameterAttributesEnum 値の和になります。既定値は adParamSigned です。

複数の属性を設定する場合、該当する定数の和を設定することができます。同時に設定できない定数の和をプロパティ値に設定すると、エラーが発生します。


Propertyオブジェクト

プロバイダで定義される ADO オブジェクトの動的特性を表します。

* Attributes
* Name
* Type
* Value


Refresh

(PWS4 IIS4 IIS5)
Refresh — コレクションのオブジェクトを更新し、プロバイダから使用可能な、プロバイダに固有のオブジェクトを反映します。

構文

collection.Refresh

パラメータ

collection Parameters コレクションを指定します。

戻り値

オブジェクトへの参照を返します。

説明

Refresh メソッドは、どのコレクションから呼び出すかによって異なるタスクを実行します。

オブジェクトの中には、Properties コレクションで Refresh メソッドを使用すると、プロバイダが公開するダイナミックプロパティによって Properties コレクションを更新するものがあります。これらのプロパティは、ADO でサポートされている組み込みプロパティにはない、プロバイダに固有の機能に関する情報を提供します。


Item

(PWS4 IIS4 IIS5)
Item — コレクションの特定のメンバをその名前またはインデックスで示します。

構文

Set object = collection.Item( Index )

パラメータ

Index コレクション内のオブジェクト名またはインデックスと評価されるバリアント型 (Variant) の値を指定します。

戻り値

オブジェクトへの参照を返します。

説明

コレクション内の特定のオブジェクトを返すには、Item プロパティを使います。コレクション内で Item が Index 引数に対応するオブジェクトを見つけられない場合、エラーが発生します。また、コレクションの中には名前付きオブジェクトをサポートしていないものもあります。このようなコレクションでは、その序数参照を使う必要があります。

Item プロパティはすべてのコレクションの既定プロパティなので、次のいずれの構文形式でも同じ結果が得られます。

1
2
collection.Item (Index)
collection (Index)

Delete

(PWS4 IIS4 IIS5)
Delete — Parameters コレクションからオブジェクトを削除します。

構文

Parameters.Delete Index

パラメータ

Index 削除するオブジェクトの名前、またはコレクション内の位置 (インデックス) を含む文字列型 (String) の値を指定します。

説明

コレクションで Delete メソッドを使用すると、コレクションからオブジェクトの 1 つを削除することができます。このメソッドは、Command オブジェクトの Parameters コレクションでのみ使用できます。Delete メソッドを呼び出す際には Parameter オブジェクトの Name プロパティか、コレクションインデックスを使う必要があります。これは、オブジェクト変数が有効な引数ではないためです。


Append

(PWS4 IIS4 IIS5)
Append — コレクションにオブジェクトを追加します。コレクションが Fields である場合、コレクションにオブジェクトが追加される前に、新規 Field オブジェクトが作成されることがあります。

構文

fields.Append Name, Type, DefinedSize, Attrib, FieldValue

パラメータ

fields Fields コレクションを指定します。
object 追加するオブジェクトを表すオブジェクト変数を指定します。
Name 新規 Field オブジェクトの名前を含む文字列型 (String) の値を指定します。fields に含まれるほかのオブジェクトとは異なる名前にする必要があります。
Type 新規フィールドのデータ型を DataTypeEnum 値で指定します。既定値は adEmpty です。adIDispatch、adIUnknown、および adVariant の各データ型は、ADO ではサポートされていません。したがって、Recordset に新規フィールドを追加するときに、これらのデータ型を使用することはできません。
DefinedSize 省略可能です。新規フィールドの指定サイズを文字数またはバイト数で表す長整数型 (Long) の値を指定します。このパラメータの既定値は、Type によって決まります。DefinedSize が 255 バイトを超えるフィールドは、可変長列として扱われます (既定の DefinedSize は指定されません)。
Attrib 省略可能です。新規フィールドの属性を FieldAttributeEnum 値で指定します。既定値は adFldDefault です。値を指定しない場合は、Type に基づいた属性が設定されます。
FieldValue 省略可能です。新規フィールドの値を表すバリアント型 (Variant) の値を指定します。値を指定しない場合は、Null 値が設定されます。

説明

Parameters コレクションにオブジェクトを追加する前に、Parameter オブジェクトの Type プロパティを設定する必要があります。可変長データ型を選択した場合は、Size プロパティを 0 より大きい値に設定することも必要です。

パラメータを指定することにより、ストアド プロシージャまたはパラメータクエリの使用時に、プロバイダの呼び出しを最小限に抑えてパフォーマンスを向上させることができます。そのためには、呼び出すストアドプロシージャまたはパラメータ クエリに関するパラメータのプロパティを把握している必要があります。

CreateParameter メソッドを使って適切なプロパティ設定を持つ Parameter オブジェクトを作成し、Append メソッドを使ってそれらを Parameters コレクションに追加します。こうすれば、プロバイダを呼び出してパラメータ情報を取り出さなくても、パラメータ値を設定して返すことができます。パラメータ情報を提供しないプロバイダに書き込む場合にパラメータを使用するには、CreateParameter メソッドを使って手動で Parameters コレクションを作成する必要があります。

レコードの場合

開いている Record の Fields コレクションで Append メソッドを呼び出しても、実行時エラーは発生しません。新規フィールドは、Record オブジェクトの Fields コレクションに追加されます。ただし、Recordset からの Record の場合、Recordset オブジェクトの Fields コレクションに新規フィールドは追加されません。

存在しないフィールドを作成して Fields コレクションに追加することができます。このためには、コレクションに既に存在しているフィールドの場合と同じように、フィールドオブジェクトに値を指定します。この指定によって、その Field オブジェクトの作成と追加が自動的に実行されます。

Record オブジェクトの Fields コレクションに Field を追加した後は、Fields コレクションの Update メソッドを呼び出して変更を保存してください。


Count

(PWS4 IIS4 IIS5)
Count — コレクション内のオブジェクト数を示します。

構文

object.Count

パラメータ

object Parameters コレクションを指定します。

戻り値

長整数型 (Long) の値を返します。

説明

Count プロパティは、コレクション内のオブジェクトの数を調べるために使います。

コレクションのメンバは 0 から順に番号が割り当てられるため、ループを使う場合は常に 0 から始めて、Count プロパティより 1 小さい値で終わらせる必要があります。Microsoft Visual Basic を使っていて、ループ内で Count プロパティをチェックせずにコレクションのメンバを指定するには、For Each…Next コマンドを使います。

Count プロパティが 0 の場合、コレクションにはオブジェクトが含まれていないことを意味します。