Size

(PWS4 IIS4 IIS5)
Size — ストリームのサイズをバイト数で示します。

構文

Stream.Size

パラメータ

Stream
Streamオブジェクトを指定します。

戻り値

ストリーム サイズをバイト数で表す長整数型 (Long) の値を返します。既定値はそのストリームのサイズです。ストリーム サイズが不明の場合は -1 です。

説明

Size は、開いている Stream オブジェクトにのみ使用することができます。

注意 システム リソースによる制限を除けば、Stream オブジェクトに格納できるバイト数に制限はありません。長整数型 (Long) の値で表現できるバイト数以上のバイト数を Stream に格納すると、Size は切り捨てられ、Stream の正確なサイズではなくなります。


Position

(PWS4 IIS4 IIS5)
Position — Stream オブジェクト内の現在の位置を示します。

構文

Stream.Position

パラメータ

Stream
Streamオブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

ストリームの先頭から現在の位置までのオフセットを示す長整数型 (Long) の値を、バイト単位で設定します。また、値の取得も可能です。既定値は、ストリームの最初のバイトを表す 0 です。

説明

カレントの位置は、ストリームの末尾を超えて移動できます。ストリームの末尾を超えてカレントの位置を指定すると、Stream オブジェクトの Size もそれに応じて拡張されます。こうして追加される新しいバイトは、すべて Null になります。

注意 Position の単位は常にバイトです。マルチバイト文字セットを使うテキストストリームでは、すべての文字が同じバイト数である文字セットを使う場合、Position は文字数 -1 に 1 文字のバイト数を乗じた値です。たとえば、2 バイト文字セットの場合、最初の文字は、位置 0、2 番目の文字は、位置 2、3 番目の文字は、位置 4 のように続きます。

Stream の現在の位置は負の数では変更できません。Position には正の数しか使えません。

読み取り専用 Stream オブジェクトの場合、Position を Stream の Size より大きく設定するとエラーになります。これによって Stream のサイズや Stream の内容が変更されることはありません。ただし、Position の値が意味のない値になるので、このような操作はしないでください。


Mode

(PWS4 IIS4 IIS5)
Mode — Stream オブジェクトで使用可能なデータ変更権限を示します。

構文

stream.Mode

パラメータ

stream
Streamオブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

ConnectModeEnum の値を設定します。また、値の取得も可能です。Connection の既定値は adModeUnknown です。Record オブジェクトの既定値は adModeRead です。基になるソースに関連付けられている Stream (URL により、ソース、または Record の既定 Stream として開かれたもの) の既定値は、adModeRead です。基になるソースに関連付けられていない (メモリ内でインスタンス作成された) Stream の既定値は、adModeUnknown です。

説明

現在の接続でプロバイダが使用しているアクセス権は、Mode プロパティを使って設定または取得します。Mode プロパティは、Connection オブジェクトが閉じている場合のみ設定できます。

Stream オブジェクトでは、アクセス モードを指定しない場合、Stream オブジェクトを開くときに使うソースのモードが継承されます。たとえば、Record オブジェクトから Stream を開くと、既定では Record と同じモードで開きます。

このプロパティは、オブジェクトが閉じているときは読み取り/書き込み可能になり、オブジェクトが開いているときは読み取り専用になります。

RDS での使用 クライアント側の Connection オブジェクトで使う場合、Mode プロパティは adModeUnknown にのみ設定できます。


LineSeparator

(PWS4 IIS4 IIS5)
LineSeparator — テキスト Stream オブジェクトの行区切り文字として使用するバイナリ文字を示します。

構文

stream.LineSeparator

パラメータ

stream
Streamオブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

Stream で使う行区切り文字を示す LineSeparatorsEnum 値を設定します。また、値の取得も可能です。既定は adCRLF です。

説明

LineSeparator は、テキスト Stream の内容を読み取るときに行の解釈に使います。行は、SkipLine メソッドで読み飛ばすこともできます。

LineSeparator は、文字列型の Stream オブジェクト (Type が adTypeText) だけに使用します。Type が adTypeBinary の場合、このプロパティは無視されます。


EOS

(PWS4 IIS4 IIS5)
EOS — 現在の位置がストリームの末尾にあるかどうかを示します。

構文

stream.EOS

パラメータ

stream
Streamオブジェクトを指定します。

戻り値

現在位置がストリームの終端の場合に TRUE、それ以外の場合は、FALSE を返します。

説明

現在の位置がストリームの末尾かどうかを示すブール型 (Boolean) の値を返します。ストリームにバイトがなくなると EOS は True を返し、現在の位置の後にもバイトがあると False を返します。

ストリーム位置の末尾を設定するには、SetEOS メソッドを使用します。現在の位置を確認するには、Position プロパティを使用します。


Charset

(PWS4 IIS4 IIS5)
Charset — テキスト Stream の内容を変換する先の文字セットを示します。

構文

stream.Charset

パラメータ

stream
Streamオブジェクトを指定します。

設定値と戻り値

Stream の内容を変換する先の文字セットを指定する文字列型 (String) の値を設定します。また、値の取得も可能です。既定値は “Unicode” です。利用できる値は、インターネット文字セット文字列としてインターフェイスで渡すことのできる通常の文字列です (“iso-8859-1″、”Windows-1252” など)。システムが認識できる文字セット文字列の一覧については、Windows レジストリの HKEY_CLASSES_ROOT\MIME\Database\Charset のサブキーを参照してください。

説明

テキスト Stream オブジェクトでは、テキスト データは Unicode で保存されます。Charset プロパティは、Stream から読み取られるデータを指定文字セットに変換します。同様に、指定文字セットで Stream に書き込まれるデータは、Unicode に変換されて Stream オブジェクトに格納されます。

開かれた Stream の場合、現在の Position が Stream の先頭 (0) にないと、Charset は設定できません。

Charset は、文字列型の Stream オブジェクト (Type が adTypeText) だけで使用します。Type が adTypeBinary の場合、このプロパティは無視されます。


Streamオブジェクト

データのバイナリまたはテキスト ストリームを表します。

* Charset
* EOS
* LineSeparator
* Mode
* Position
* Size
* State
* Type
* Cancel
* Close
* CopyTo
* Flush
* LoadFromFile
* Open
* Read
* ReadText
* SaveToFile
* SetEOS
* SkipLine
* Write
* WriteText


UpdateBatch

(PWS4 IIS4 IIS5)
UpdateBatch — 保留中のバッチ更新をすべてディスクに書き込みます。

構文

recordset.UpdateBatch AffectRecords

パラメータ

recordset
Recordset オブジェクを指定します。
AffectRecords
省略可能です。UpdateBatch メソッドで操作するレコード数を示す AffectEnum 値を指定します。

戻り値

値を返しません。

説明

バッチ更新モードで Recordset オブジェクトを編集しているときに UpdateBatch を使用すると、Recordset オブジェクトに加えられたすべての変更が、基になるデータベースに転送されます。

Recordset オブジェクトがバッチ更新をサポートしている場合、UpdateBatch メソッドを呼び出すまで、1 つまたは複数のレコードに対する複数の変更をローカルにキャッシュできます。カレント レコードの編集中、または新規レコードの追加中に UpdateBatch メソッドを呼び出すと、変更を一括してプロバイダに転送する前に、Update が自動的に呼び出され、カレントレコードの保留中の変更がすべて保存されます。バッチ更新は、キーセットまたは静的カーソルでのみ使用します。

注意 フィルタ操作で該当レコードが存在しない場合など、現在の Recordset で表示するレコードが存在しない場合に、このパラメータの値に adAffectGroup を指定すると、エラーが発生します。

基になるデータとの競合 (たとえば、ほかのユーザーによってレコードが削除されている場合など) が原因で、複数またはすべてのレコードに対する変更の送信に失敗した場合、プロバイダは Errors コレクションに警告を返し、実行時エラーが発生します。競合しているレコードを特定するには、Filter プロパティ (adFilterAffectedRecords) と Status プロパティを使用します。

保留中のバッチ更新をキャンセルするには、CancelBatch メソッドを使用します。

Unique Table および Update Resync ダイナミック プロパティが設定されていて、Recordset が複数のテーブルに対する JOIN 操作の実行結果である場合、UpdateBatch メソッドの実行後に、Update Resync プロパティの設定値に基づいて Resync メソッドが暗黙的に実行されます。

データ ソースで行われる個々のバッチ更新の順序は、ローカルの Recordset で実行した順序と同じである必要はありません。更新順序はプロバイダによって決まります。挿入または更新時での外部キーによる制約など、相互に関連する更新をコーディングするときは、このことを考慮に入れてください。


Update

(PWS4 IIS4 IIS5)
Update — Recordset オブジェクトのカレント行の Fields コレクションに加えた変更を保存します。

構文

recordset.Update Fields, Values

パラメータ

recordset
Recordset オブジェクを指定します。
Fields
省略可能です。単一の名前を表すバリアント型 (Variant) の値、あるいは変更するフィールド名または位置を表す値の並びをバリアント型 (Variant) の配列として指定します。
Values
省略可能です。単一の値を表すバリアント型 (Variant) の値、または新規レコードのフィールド値を表すバリアント型 (Variant) の配列を指定します。

戻り値

値を返しません。

説明

Update メソッドを使って、AddNew メソッドの呼び出し以後、または既存のレコードのフィールド値の変更後に行われる、Recordset オブジェクトのカレントレコードへの変更内容を保存します。Recordset オブジェクトは更新をサポートしている必要があります。

フィールド値を設定するには、次のいずれかの操作を行います。

* Field オブジェクトの Value プロパティに値を代入し、Update メソッドを呼び出します。
* Update メソッドの呼び出しで、フィールド名と値を引数として渡します。
* Update メソッドの呼び出しで、フィールド名の配列と値の配列を渡します。

フィールド名の配列と値の配列を使用する場合、両方の配列の要素数が同じである必要があります。また、フィールド名の順序とフィールド値の順序も一致している必要があります。フィールド名とフィールド値の数および順序が一致しない場合は、エラーが発生します。

Recordset オブジェクトがバッチ更新をサポートしている場合、UpdateBatch メソッドを呼び出すまで、1 つまたは複数のレコードに対する複数の変更をローカルにキャッシュできます。カレント レコードの編集中または新規レコードの追加中に UpdateBatch メソッドを呼び出すと、変更を一括してプロバイダに転送する前に、Update メソッドが自動的に呼び出され、カレントレコードの保留中の変更がすべて保存されます。

Update メソッドを呼び出す前に、追加または編集を行っているレコードから移動すると、自動的に Update が呼び出され、変更が保存されます。カレントレコードに加えた変更をキャンセルする場合、または新しく追加したレコードを破棄する場合は、CancelUpdate メソッドを呼び出す必要があります。

Update メソッドを呼び出した後も、カレント レコードはそのままカレント レコードになります。

Unique Table ダイナミック プロパティが設定されていて、Recordset が複数のテーブルに対する JOIN 操作の実行結果である場合、Update メソッドは、複数のテーブルにあるすべての主キーの更新をすることができません。また、Update メソッドは、Unique Table プロパティに指定されたテーブルのフィールドのみを更新することができます。


Supports

(PWS4 IIS4 IIS5)
Supports — 指定の Recordset オブジェクトが特定の種類の機能をサポートするかどうかを決定します。

構文

recordset.Supports( CursorOptions )

パラメータ

recordset
Recordset オブジェクを指定します。
CursorOptions
1 つまたは複数の CursorOptionEnum 値で構成される長整数型 (Long) の式を指定します。

戻り値

CursorOptions 引数で指定されたすべての機能がプロバイダでサポートされているかどうかを示す、ブール型 (Boolean) の値を返します。

説明

Supports メソッドは、Recordset オブジェクトがサポートする機能の種類を調べるために使用します。CursorOptions で指定された定数に対応する機能が Recordset オブジェクトでサポートされている場合、Supports メソッドは True を返します。対応する機能がサポートされていない場合は、False を返します。

注意 指定した機能に対して Supports メソッドが True を返しても、プロバイダでは必ずしもその機能を使用できるとは限りません。Supports メソッドは、必要な条件が満たされているという前提に基づいて、指定した機能をプロバイダがサポートできるかどうかを判別した結果を返します。たとえば、カーソルが複数のテーブルの結合に基づいている場合でも、Supports メソッドは、その Recordset オブジェクトが更新をサポートすると判別することがありますが、実際には更新できない列もあります。