Number

(PWS4 IIS4 IIS5)
Number — Error オブジェクトを一意に識別する数値を示します。

構文

object.Number

パラメータ

object Error オブジェクトを指定します。

戻り値

ErrorValueEnum 定数のいずれかに対応する長整数型 (Long) の値を返します。

説明

発生したエラーを調べるには、Number プロパティを使います。プロパティの値は、エラー条件に対応した固有の数値です。

Errors コレクションは、16 進形式 (例: 0x80004005) または長整数型 (例: 2147467259) で HRESULT を返します。これらの HRESULT は、OLE DB や場合によっては OLE 自体など、基になるコンポーネントから生成されます。


NativeError

(PWS4 IIS4 IIS5)
NativeError — 特定の Error オブジェクトの、プロバイダ固有のエラー コードを示します。

構文

object.NativeError

パラメータ

object Error オブジェクトの名前を指定します。

戻り値

エラー コードを示す長整数型 (Long) の値を返します。

説明

NativeError プロパティを使って、特定の Error オブジェクトの、データベース固有のエラー情報を取得します。たとえば、Microsoft ODBC Provider for OLE DB と Microsoft SQL Server データベースを使う場合、SQL Server から送信されたネイティブ エラー コードは、ODBC と ODBC Provider を経由して ADO の NativeError プロパティに渡されます。


HelpFile

(PWS4 IIS4 IIS5)
HelpFile — Error オブジェクトに関連するヘルプ ファイルおよびヘルプ トピックを示します。

構文

object.HelpFile

パラメータ

object Error オブジェクを指定します。

戻り値

ヘルプ ファイルへの完全なパスを示す文字列型 (String) の値を返します。

説明

該当するヘルプ トピックがない場合、HelpContext プロパティは 0 を返し、HelpFile プロパティは長さ 0 の文字列 (“”) を返します。


HelpContext

(PWS4 IIS4 IIS5)
HelpContext — Error オブジェクトに関連するヘルプ ファイルおよびヘルプ トピックを示します。

構文

object.HelpContext

パラメータ

object Error オブジェクトの名前を指定します。

戻り値

ヘルプ ファイルのトピックのコンテキスト ID を長整数型 (Long) の値で返します。

説明

HelpFile プロパティでヘルプ ファイルが指定されている場合、HelpContext プロパティを使って特定のヘルプ トピックを自動的に表示できます。


Description

(PWS4 IIS4 IIS5)
Description — Error オブジェクトを説明します。

構文

object.Description

パラメータ

object Error オブジェクトの名前を指定します。

戻り値

エラーの内容を表す文字列型 (String) を返します。

説明

エラーの簡単な説明を得るには、Description プロパティを使います。プログラムで対処できない、あるいは処理をすることが望ましくないエラーは、このプロパティの内容を表示してユーザーに警告します。文字列は、ADO またはプロバイダから返されます。

エラー テキストは、プロバイダから ADO に渡されます。ADO は、受け取ったプロバイダ エラーまたは警告ごとに Error オブジェクトを Errors コレクションに追加します。プロバイダが渡すエラーを調べるには、Errors コレクションを列挙します。


Errorオブジェクト

Errorオブジェクト

プロバイダを含む単一の操作に関連して発生した、データ アクセス エラーの詳細情報を格納しています。

* Description
* HelpContext
* HelpFile
* NativeError
* Number
* Source
* SQLState


RollbackTrans

(PWS4 IIS4 IIS5)
RollbackTrans — * すべての変更をキャンセルして現在のトランザクションを終了します。新規トランザクションを開始する場合もあります。

構文

object.RollbackTrans

パラメータ

object Connection オブジェクトの名前を指定します。

説明

RollbackTrans メソッドを呼び出すと、最後に開いたトランザクションのみを操作します。さらに上のレベルのトランザクションを処理するには、カレント トランザクションを閉じるか、またはロール バックする必要があります。

RollbackTrans メソッドを呼び出すと、その接続上で開いているトランザクションに加えたすべての変更が元に戻され、トランザクションが終了します。開いているトランザクションが存在しないときに RollbackTrans メソッドを呼び出すと、エラーが発生します。


OpenSchema

(PWS4 IIS4 IIS5)
OpenSchema — プロバイダからデータベースのスキーマ情報を取得します。

Set recordset = connection.OpenSchema (QueryType, Criteria, SchemaID)

パラメータ

QueryType 実行するスキーマ クエリの種類を表す SchemaEnum 値を指定します。
Criteria 省略可能です。SchemaEnum の指定に従って、各 QueryType オプションのクエリ制約の配列を指定します。
SchemaID OLE DB の仕様に定義されていない、プロバイダ スキーマのクエリの GUID (グローバル一意識別子) を指定します。QueryType が adSchemaProviderSpecific に設定されている場合に、このパラメータを指定する必要があります。それ以外の場合は、このパラメータは使用しません。

戻り値

スキーマ情報を含む Recordset オブジェクトを返します。Recordset は、読み取り専用の静的カーソルとして開かれます。Recordset に表示される列は、QueryType によって決まります。

説明

OpenSchema メソッドは、データ ソースに含まれるテーブル、テーブルに含まれる列、サポートされているデータ型など、そのデータ ソースの内容に関する情報を返します。

QueryType 引数は、返される列 (スキーマ) を示す GUID です。OLE DB の仕様には、すべてのスキーマの一覧があります。

Criteria 引数は、スキーマ クエリの結果を制限します。Criteria は、結果の Recordset で、該当する列のサブセット (“制約列”) に表示する値の配列を指定します。

プロバイダが独自に定義しているOLE DB 仕様以外の非標準スキーマ クエリを指定する場合は、QueryType 引数に adSchemaProviderSpecific 定数を使用します。この定数を使用する場合は、SchemaID 引数に、実行するスキーマクエリの GUID を指定する必要があります。QueryType が adSchemaProviderSpecific に設定され、SchemaID が指定されていない場合は、エラーが発生します。

プロバイダは、すべての OLE DB 標準スキーマ クエリをサポートする必要はありません。OLE DB の仕様では、adSchemaTables、adSchemaColumns、および adSchemaProviderTypes のみが必要とされます。ただし、これらのスキーマ クエリでは、プロバイダは Criteria の制約をサポートする必要はありません。

RDS での使用 OpenSchema メソッドは、クライアント側の Connection オブジェクトでは使用できません。


Open

(PWS4 IIS4 IIS5)
Open — データ ソースへの接続を開きます。

connection.Open ConnectionString, UserID, Password, Options

パラメータ

ConnectionString 省略可能です。接続情報を含む文字列型 (String) の値を指定します。
UserID 省略可能です。接続を確立するときに使用するユーザー名を含む、文字列型 (String) の値を指定します。
Password 省略可能です。接続を確立するときに使用するパスワードを含む、文字列型 (String) の値を指定します。
Options 省略可能です。このメソッドが、接続が確立された後 (同期) と確立される前 (非同期) のいずれで終了するかを決定する ConnectOptionEnum 値を指定します。

説明

Connection オブジェクトで Open メソッドを使うと、データ ソースへの物理的な接続を確立できます。このメソッドが正常に終了すると、接続が有効になり、この接続に対してコマンドを実行し、その結果を処理することができます。

ConnectionString 引数は、セミコロンで区切られた一連の “引数 = 値” のステートメントから成る接続文字列を指定するか、または URL で識別されるファイルまたはディレクトリのリソースを指定する場合に使用します。ConnectionString プロパティは、ConnectionString 引数の値を自動的に継承します。したがって、Connection オブジェクトを開く前に ConnectionString プロパティを設定するか、または Open メソッドの呼び出し時に ConnectionString 引数を使って現在の接続パラメータを設定または上書きします。

ConnectionString 引数にユーザーおよびパスワードの情報を指定し、同時に UserID 引数と Password 引数も指定した場合は、UserID 引数と Password 引数に指定された値が ConnectionString 引数に指定された値より優先されます。

開いている Connection オブジェクトでの操作が完了したら、Close メソッドを使って関連するすべてのシステムリソースを解放します。オブジェクトを閉じてもメモリからは削除されないので、そのオブジェクトのプロパティ設定を変更し、Open メソッドを使ってもう一度開くことができます。オブジェクトをメモリから完全に削除するには、オブジェクト変数に Nothing を設定します。

RDS での使用 クライアント側の Connection オブジェクトで Open メソッドを使用する場合、その Connection オブジェクトで Recordset が開かれるまで、サーバーへの接続は確立されません。


Execute

(PWS4 IIS4 IIS5)
Execute — 指定されたクエリ、SQL ステートメント、ストアド プロシージャ、またはプロバイダ固有のテキストを実行します。

戻り値

Recordset オブジェクトへの参照を返します。

パラメータ

CommandText 実行する SQL ステートメント、テーブル名、ストアド プロシージャ、URL、またはプロバイダ固有のテキストを含む文字列型 (String) の値を指定します。
RecordsAffected 省略可能です。長整数型 (Long) の変数を指定します。プロバイダは、この操作の影響を受けたレコード数をここに返します。
Options 省略可能です。プロバイダが CommandText 引数を評価する方法を示す長整数型 (Long) の値を指定します。1 つまたは複数の CommandTypeEnum 値または ExecuteOptionEnum 値のビットマスクを指定できます。

説明

Connection オブジェクトで Execute メソッドを使用すると、指定した接続上で、CommandText 引数に指定したクエリが実行されます。CommandText 引数に、行を返すクエリが指定されている場合、クエリの実行結果はすべて新規 Recordset オブジェクトに保存されます。行を返すクエリ以外のコマンドの場合は、プロバイダは閉じた Recordset オブジェクトを返します。

返された Recordset オブジェクトは常に読み取り専用で、前方スクロールタイプのカーソルです。Recordset オブジェクトに、より多くの機能が必要な場合は、まず、目的のプロパティ設定を持つ Recordset オブジェクトを作成し、次に、Recordset オブジェクトの Open メソッドを使ってクエリを実行して目的のカーソルの種類を返します。

CommandText 引数の内容はプロバイダに固有のものであり、標準の SQL 構文、またはプロバイダがサポートする固有のコマンド形式を使用できます。

この操作が完了すると ExecuteComplete イベントが発生します。